南海トラフ地震が起きそう?
東海沖から九州沖を震源域とする「南海トラフ地震」について、
国の有識者会議は31日、最悪のシナリオで直接的な死者数が29万8000人、
全壊・焼失する建物が235万棟に達するとの新たな被害想定を発表しています。
南海トラフ地震が「いつかは起こる」と言われ続けていますが、
実際にどの程度のリスクがあり、どんな被害が想定されるのか?
明確なイメージを持てない人が多いのではないでしょうか。
本記事では、
・南海トラフ地震の発生リスクや予測される被害の規模
・私たちが具体的にどのような備えをするべきか
・万一発生した際にどう行動すべきか
この3点を分かりやすく解説していきますね。
南海トラフ地震の発生リスクや予測される被害の規模
南海トラフ地震は、静岡県から九州東部までの広範囲で発生が予測される巨大地震です。
内閣府の予測では、最大震度7、津波の高さは最大30メートルを超える地域もあります。
経済損失は最大220兆円、死者・行方不明者は最悪で32万人とされています。
都市部のライフラインは途絶え、浸水や建物の倒壊、火災など二次災害のリスクも極めて高く、
深刻な被害が想定されます。
私たちが具体的にどのような備えをするべきか
南海トラフ地震に備えるには、まず最低3日分の飲料水や食料を備蓄しましょう。
また、家具の固定、防災リュックの準備、避難経路や避難所の確認が重要です。
自治体が配布するハザードマップで自宅や職場周辺の災害リスクを把握し、
家族や身近な人と防災について話し合う習慣も身につけましょう。
万一発生した際にどう行動すべきか
地震発生時はまず身の安全を最優先にしましょう。
揺れがおさまったら速やかに安全な場所へ避難し、
特に津波のリスクがある場合は直ちに高台や指定の避難場所へ向かいましょう。
火の元の確認、漏電やガス漏れのチェックも重要です。
家族や周囲の人々の安否を冷静に確認しつつ、自治体や気象庁の情報に従い、
適切な行動を心掛けましょう。
状況 | 対処法 |
地震の揺れを感じた時 | 机の下など安全な場所に身を隠し、頭を守る |
揺れが収まった後 | 火の元・ガス漏れ・漏電を確認し、安全な場所へ避難する |
津波の恐れがある場合 | すぐに高台や指定の避難場所へ避難する |
安否確認 | 家族や周囲の安否を冷静に確認し、自治体の指示を待つ |
情報収集 | ラジオやスマホで自治体や気象庁の最新情報を随時確認する |
+α 今のうちから備蓄しておくべき食べ物・飲み物
今から出来る備蓄リストをまとめてみました。
- ミネラルウォーター(1人1日3リットル程度)
- アルファ米やレトルト食品(温めずに食べられるもの)
- 缶詰(ツナ、サバ、フルーツなど)
- 乾パンやクラッカー
- エネルギーバー・栄養補助食品
- インスタント味噌汁やスープ(常温で飲めるもの)
- チョコレートや飴(糖分補給用)
- 野菜ジュース(栄養バランスの維持)
- 粉ミルク(赤ちゃんがいる家庭用)
- 経口補水液やスポーツドリンク(脱水症状の予防)
いざという時に備えて、準備をしていきましょう。